魅力満載の肥薩線

今週の乗り鉄紀行は肥薩線のループ線です。

肥薩線は肥後と薩摩を結ぶJR九州の鉄道路線ですが、その昔は鹿児島本線の一部であり、九州の南北を結ぶ大動脈でした。

肥薩線の北の起点、八代は肥後国ですが、南の起点である隼人は大隅国であり、いまは肥大線というのが正確かもしれません。肥大というと病気みたいでイメージ悪いかな。

肥薩線は八代から人吉までは球磨川沿いにSL人吉号の8620型が走っています。

まずは SL人吉号 第1球磨川橋梁 (鎌瀬〜瀬戸石)でのハカセの作品をご覧ください。(2011年11月)

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実は、ハカセは同ポイントで1972年2月にC57重連列車の写真を撮っています。これは貴重です。

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肥薩線の魅力はこれだけではありません。

人吉〜吉松は峠越えで、スイッチバックあり、ループ線あり、そして嘉例川駅のレトロ駅舎とスペキュタクラーな鉄道の旅が楽しめます。

鹿児島で仕事をしていた13年間、何度も肥薩線に足を踏み入れましたが、まったく飽きることはありませんでした。

ところで、先々週、和歌山線の北宇智駅のスイッチバックについて書きましたが、肥薩線にも、大畑 (おこば) 駅、真幸 (まさき) 駅という2つのスイッチバック駅があります。

真幸駅付近は霧島連峰や遠く桜島まで見える (らしい ← 天気に恵まれず見えたことがありません) 日本三大車窓の一つと言われています。

一方、大畑駅はスイッチバックですが、鹿児島方面の列車は駅を発車するとループ線に入ります。

ループ線は急勾配の区間にあります。ループ線といえば、北陸本線の敦賀に入る折りの日本海の荒涼たる景観や、根室本線の狩勝越えで新得に下る時の十勝平野のダイナミックな展望には、いつも心が踊ります。

大畑駅からのループ線も敦賀や新得に劣るものではありません。

1971年春に初めて肥薩線に足を踏み入れたときの、大畑駅付近ループ線の碑の前での記念写真と、ループ線の碑の前からの大畑駅の全景を添付します。

ハカセの撮影です。

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最後に大畑〜矢岳のループ線での客貨車混合列車の力強い姿をアップします。1971年3月のハカセの作品ですが、ワタシも横で必死にシャッターを切っていました。

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コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    鉄橋の2枚、、、約40年を隔てて同じアングルとはアジなことをやるもんです。さらに機関車を同じ位置で留めるとはハカセらしいこだわりです(たまたま?)。

    森の変貌ぶりが40年の経過を感じさせますねえ。

    ループ線、ってのは乗って眺めててもなかなか全貌がつかめません。頭のなかでループを想像して補うことになるので中/上級者向けの楽しみですかね。

    大畑はスイッチバック+ループ線でそれなりの名所ですが、眺めがわかりやすければもっと人気になるのになあ。

    スイスあたりのループ線を一望する写真を見ることがありますが、あのような見事な(見かけのよい)ループ線は日本にはないようで。