安易に使うな、「共倒れ」

先週の新聞に複写機メーカーの話として、「このまま行ったら、共倒れ」という記載がありました。

門外漢のワタシが複写機メーカーについてコメントすることではありませんが、そもそも「共倒れ」という言葉は、他に打つ手がなくなった八方塞がりの究極の状況で吐露されるものだと思います。

昨今、地域金融機関の口からも「『共倒れ』を避けるために統合合併」というような話がよく聞かれるのですが、彼らには安易にこの言葉を使ってもらいたくありません。

複写機メーカーは分かりませんが、地域金融の世界では、創意工夫により顧客本位のさまざまなヴァリエーションのビジネスモデルを構築することができます。

まずは物売り、プロダクトアウトからの決別。

組織的継続的なリレバンに大きく舵を切ることです。(いつも同じことを言いますが)

競争相手との間で差別化できるやり方は、リレバンの世界ではまだまだあるのです。

他に打つ手がない状況ではありません。

だから「共倒れ」というのはNGワード。

創意工夫のできない人間が経営する地域金融機関と“共倒れ”したくないステークホルダーは、「共倒れだから統合合併」病に冒された経営陣を即刻交代させるべきです。


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