「勝ち続けるディーラーの仕振りには注視せよ、大勝ちが続くディーラーは不正を疑え」
30数年前にロンドンで債券相場の仕事をしていた時に、あるイギリス人のツワモノ・ディーラー X 氏から聞いた話です。
図抜けた業績を上げ続けた、常勝スルガ銀行の舞台裏が明らかになりつつありますが、改めて X 氏の言葉が思い出されます。
さて、
本日、22時25分から、NHKテレビのプロフェッショナル「仕事の流儀」で、広島市信用組合の山本明弘理事長が登場します。45分間の番組です。
山本さんが理事長になって以降、広島市信用組合の経常収益は“15期連続増”となっています。
山本さんとは十年来、お付き合いをいただいているのですが、同信用組合が増収を続ける背景には、地に足のついた日々の活動があります。
この辺りをどのように浮き彫りにするのか。
NHKのお手並み拝見です。
ちなみにワタシは、広島市信用組合のビジネスモデルは、「地域金融機関の基本に忠実、身の丈に合わないことは一切やらない」というものだと思っています。
「競合する金融機関が同じことをやり出したら、自分たちの居場所はない。」
山本さんは常にそのように言っています。
当たり前のことを、身の丈に合ったことを、粛々とやることが一番難しいのかもしれません。
コメント
「ドラマ・ラストチャンス 最終回」のほうを録画にします。身の丈にあったことをやる。共感を覚えます。
“身の丈に合った事を粛々とこなす”・・・本当に私も共感を覚えますし、これが難しい事である事も理解します。
身の丈に合った事とは、おそらく今できる事という理解となると思いますが、人は易きに流れていきます。気を抜くと身の丈がどんどん低くなっていきます。“できる事”という事象を基準にするのではなく、“我々はこの立ち位置で何をすべきか”という理念、想いを大切にすべきなんでしょうね。
【足で稼ぐ「現場主義」経営-頼れるシシンヨーが真骨頂 】
(2012年8月 金融財政事情)再び売れているようです。6年前、この本を手にした時の衝撃が忘れられません。
「お客様のことを考えろ。それが自金融機関にとって良いことだと思うのであれば臆することなく取り組め!」
随分前に、山本理事長から直接教えを受けた言葉です。この言葉に、その地域の一番手銀行にいた私も激しく魂を揺さぶられました。
広島市信用組合というとバルクに注目が行きがちですが、それだけでないことを国営放送がどのように表現するか。国営放送の今までの地域金融関係の番組を見ているとポイントを外している印象があるのですが、本件で彼らの力量が問われます。
広島市信用組合とは、真逆の金融機関に勤める者です。この十数年、東証一部上場、フルラインナップの商品、過大な新本店の新築、金利競争(住宅ローンの金利競争はうちが始めたと思います)など身の丈に合わない事ばかりしてきたと思います。経費削減のため、人が減らされ現場は相当疲弊しています。最近では、若手のみならず中核となるような人も次々辞めていきます。また、業績が悪いとパワハラは当たり前です。愚痴を書きましたが、辛いです。
山本理事長のプロフェッショナル、良くできていました。寺岡さんが私のFBにご指摘いただきましたが、大切なのは広島市信組が投信を売らない、融資一本、饅頭を配る、という話ではありません。山本理事長がおっしゃっていた通り、お客様の気持ちを変えなければならない。やる気になっていただかなくてはならない、のです。計測できるものを真似ても投球フォームくらいしか盗めません。常に目で見えない本質、計測できない部分に真実があるのです。リレーションシップ、共通価値の創造とはモノマネではありません。やり方は一つではありません。
そして山本さんでさえ、彼が信念ある行動を貫いたからボロボロだったシシンヨーは変われたのです。組織が変わらないのは上のせいでもありますが、「あなた」がまずやらにゃ、何にもかわらんのです。絶対です(山本節)信念ある行動にはフリクションも起きますが、必ず変化が生じ、仲間も現れます。
宍道湖さん、ひょっとするとお目にかかってませんませんか。
そうだとすると、幸いキーマン(最後の希望)はまだ近くに残っていらっしゃいます。厳しい状況であるのは事実ですが、まだあきらめるのは早いと思います。
宍道湖さん、動いてみませんか?
橋本様がおっしゃるように、お客様に今よりほんの少し寄り添ってみるところから始めましょう。若い後輩にその姿を見せましょう。
そして寺岡様がおっしゃるように、あなたの近くに味方は必ずいます。あなたの組織の外にも必ずいますよ。
志には身の丈などありませんね🎵
新田さま、
たしかに「志」や「共感する気持ち」には身の丈はありませんね。
業務はシンプル、志や共感は大きく‼️
宍道湖さん、
あきらめないで‼️
いつでもご相談ください。