昨日の日本経済新聞夕刊、松崎正年コニカミノルタ取締役会議長のコラム「社外取締役の説得力」は大変興味深いものでした。
文中にある社外取締役の発言、
〜「危機を想定して備えるだけでは十分でない。想定外のことが起こった時に機動的に対応できなければならない。その肝は人財である」
〜「短期的な効果はあるかもしれないが、長い目で見た時、現場を経験したことの無い人間に戦略部門を任せるようになる。機能するとは思えない」(執行側が、間接業務の一部を戦略機能だけを残してアウトソーシングする方針を説明したことに対し)
ワタシは地方銀行の社外取締役を10年以上務めていますが、果たして、このような説得力のある意見を言えているのだろうか、と反省をしつつ読みました。
さらに、
「4人という社外取締役はまとまりが良い」
との話は、そういう視点もあるのかと感じました。
「人数よりも構成メンバー次第」、それも「多種多様なモザイク状メンバーであることがキモ」がワタシの意見ですが、改めて適正人数についても考えてみたいと思います。
ちなみに、この6月から社外取締役を務めている商工中金は取締役7人のうち社外は4人、社外取締役12年目に入った山陰合同銀行は取締役8人のうち3人が社外です。
昨年3月、社外取締役を退任した地方銀行は取締役 13人中、社外取締役は 2人。このバランスだと活発な議論になりません。不完全燃焼の感は否めません。