「自分に従順な幕僚だけを中枢に据え、そうでない者は容赦なく、激戦地に飛ばした、と言われている」
発売たちまち15万部、「昭和の怪物 七つの謎」(保阪正康著、講談社現代新書) の新聞広告の中のフレーズです。東條英機です。
本自体はこれから読むつもりなのですが、現代版 東條英機がゴロゴロといるのが地域金融機関です。
このところ転任挨拶状や転勤連絡のメールをいただくことが多いのですが、激戦地?に赴く方からのものも少なくありません。
戦時中のように命に関わるわけではないというものの、こういう人事はご本人だけでなく、地域にとっても大きな損失です。
激戦地に飛ばさねばならないのは、レイジーバンクのトップやイエスマンの役員どもです。
この人たちが激戦地で役に立つとは到底思えませんが、苦笑。
昨今、金融庁は深刻な状況にある地域金融機関に対し、ガバナンスのモニタリングを行なっています。
レイジーバンクのトップやイエスマンどもは厚顔無恥なので、モニタリングが終わると「喉元過ぎると熱さを忘れる」ようです。
手綱を緩めず、しっかりと進めていただきたいものです。
コメント
「従順な人材」ではなく、「お客様にとって価値ある人間(CSVな人間)」が金融機関でまともに業績評価されているのか、これを見抜くのが生産性向上支援チームの使命の一つです。
これができていないということは経営そのものができていないということになります。
地域に入り込み、ハブ機能を果たす様々な人材とネットワークを築くことで、金融機関との対話だけでは分からない見えてくる真実があります。
金融機関が操作できない分、KPIやベンチマークより現実的(×恐ろしい)かもしれません。
これからの時代、CSV人材を育てて、彼らが活躍できる場を用意することが地域金融機関経営の根幹ですね。
CSV人材は これまでは「業績推進を邪魔する奴」として排斥され、業推無罪思想が重用されました。しかし、CSV人材こそが中長期的なビジネスモデル構築の核になるし、プルーデンスにも影響することは経典にある通りです。
地域金融の立て直しには、早急な企業(金融機関の)文化の変革と人づくりが必要です。もう一つ排斥され埋もれた人材の発掘も合わせて重要です。
CSV、SDGS、ESG、GABA等このところまた略称横文字が増加してきています。
バブル崩壊以降金融庁行政になって、横文字を多用するようになりました。監督対象の金融機関はまず横文字の意味を理解するのに苦労しました。これは日本の官僚が特にアメリカの手法を単純に受入れ、その内容を分かりやすく説明する努力もせずに行政内部で解る(もっともらしい)文章を作ることが、できる官僚としの能力競争と思いもします。また当の金融機関も横文字を理解したかのように自ら作成する文章にも使っています。本当にわかって使ってるのですか思います。
CSV(共通価値創造)については、)その価値の範囲が広すぎるのではないでしょうか。ベクトルとしてはわかるのですが?
広すぎると、受けがいいパフォーマンスをするトップだけが目立って社員・職員の影が薄い金融機関がもてはやされて終わりとなるような気がします。
日本人全員が同じ共通認識持てる言葉の使い方をすることが、行政には求められているのではないでしょうか。