昨晩、ハイテンションとなり、勢いでブログに書き込んでしまったのですが、多くのコメントをいただき、恐縮しています。
先日、「頭取の影武者」という本を読みました。
徳陽シティ銀行、北日本銀行、殖産銀行の三行合併の最終ステージで、北日本銀行の従業員組合とお客様の会の人たちが立ち上がり、頭取に合併を撤回させた話です。
絶版ですが、アマゾンで1円から購入できます。
この出来事は1994年のことですが、今は事情がかなり違うように思います。
地域のお客様、従業員のために、無責任で矜持のない経営者に対しノーを突きつけて立ち上がる人々を、サポートする人たちのネットワークの存在です。
「頭取の影武者」では黒幕の敵は、金融行政でしたが、今の行政はそうではありません。
統合合併は顧客本位が大前提であり、数合わせの効率化ではないというのが、今の金融行政の考え方だと思います。
そもそも効率化とやらのシナジー効果が出る以前の、合併費用と異文化激突による時間のロスや人心の破壊の大きさは周知の事実です。この事実を隠して合併を煽る一部メディア (一般人への影響力は大きい) の無責任さにも腹が立ちます。
「金融機関の救済でもない限り、合併は割に合わない」と、真実の報道をすべきです。
某所では「金融庁のご意向であり、やむなし」との虚言 (風潮に煽られたとしか思えない) で、合併をゴリ押ししている輩がいるとの話があるようですが、悪質きわまりない。
脱線してしまいました。本論に戻します。
いずれにしても、地域金融を本来の姿に戻さねばならないとの強い使命感を持つ人たちによる大きな波を感じます。
コメント
リレーションシップバンキングアドバンス〈リレバンAD〉の骨格のスライドを作成いたしました。来週お送りいたします。是非、ご意見をお聞かせください。
地域金融の動向がどれだけ地方の存亡に影響するか、特にこの10年で痛感しています。地域金融のステージでは、地域を支える中小企業の方々を支援する組織(商工団体等の支援機関や保証協会)も決して脇役ではありません。皆がメインアクトの自覚を持って動かなければ、地方は沈みます。これまで無かった危機にはAIでは対処できません。ヒトが、組織の垣根なんて関係なく力を合わせて考えなくてはなりません。
新田さん
リレバンAD、楽しみにしています。