21日のダイヤモンド オンライン、「長銀『最後の頭取』が今だから話せる、破綻カウントダウンの日々」を読みました。
https://diamond.jp/articles/-/186139
もう20年も前の話であり、内容的には、20年間で公になっていることが多いのですが、改めてその顛末を目の当たりにしました。
とくに株価が急降下するところは背筋が寒くなる思いです。
鈴木恒男もと頭取の言葉の中で、下記の箇所が印象的です。
〜危機的な状況があったとしても、当然ながら企業経営者は企業の生き残りのためにあらゆる可能性を想定して議論を尽くさなければいけないわけですが、長銀は縦割り組織の弊害で、私を含め他のセクションの問題にもきちんと意見を言うべきとの自覚が乏しく、そうした風土に浸かってしまっていました。
こまごましたところにとらわれず全体を観察し「異論を出す力」を企業の中に蓄えないと、企業の弾力性が失われてしまいます。しかし異論を言う人を異端者として排除する傾向があったのは否めません。これは本当に大きな反省点で、経営者は自戒して日頃からそうした風土づくりを心掛ける必要があると思います〜
地域金融機関にとって他山の石とすべき教訓です。
コメント
「異論を出す力を蓄える」 と同時に、「踏みとどまる勇気」と、「引き返す勇気」が経営者には必要と思います。
山岳部時代、常にこの二つを意識していたことを思い出します(笑)。