旧聞に属しますが、
平成23年、金融庁監督指針の抜本的見直しの際に、金融庁の某幹部に対し「組織的継続的リレバン」を強く主張し、その意見を取り入れてもらった経緯があるのですが、個別金融機関の内部における“組織的”という取組みは未だ定着していません。
組織的でないから継続的にもなりません。
あいも変わらず、属人的取り組みと、イベントによる「なんちゃってリレバン」の域を出ることができない地域金融機関がほとんどです。
さて、
昨日のブログ「帰ってこいよ〜」に対する、増田さん、東北の銀行員さん、橋本さんのコメントを読んで、
「組織を変えることで何とかできるのでは」と淡い期待を持っている自身の甘さを感じました。猛省します。
皆さんがおっしゃているのは、
「組織が地域金融を変えるのではなく、個が自立してそれが結合 (組織の内外を問わず) することで地域金融を変えていく」
です。
いまや、こういう段階に来ているんでしょうね。
ワタシ自身もこの動きに遅れないよう、微力ながら参画しようと思います。(老骨にムチ打って、苦笑)
コメント
自立している者は組織内にだけ手段を求めず、お客様に有効な手段ならどこにでもそれを求めるものですね。そうなってくると、お客様からの心からの感謝がその者に向いた時、組織内部からは反発されますが、それ以外の外からの評価がどんどん上がっていきます。つまらない組織にいる優秀な人間が外に呼ばれて辞めていく構図です。
幸い私の組織は、それでも目覚めている方だと想っています。私よりよっぽど優秀な部下が外に出て自走しています。
30年前に、内部で陰口を叩かれ、周りが反発する中、血みどろになりながらも顧客目線の体質を確立してくれた先達のおかげです。
そうした「打てば響く、解放された個」を育て、勇躍させ、最後はまとめるのが「未来の組織」、経営者の腕の見せ所だと思うのです。
「打てば響く個」が地域を元気にしているのであれば、自然と組織は変わるような気がします。仮に組織が変革(手段)しなくても、地域が元気(目的)であれば、良いのかもしれません。変な金融機関がその辺にポツンとあるだけの話です。
地域のために楽しく活動したい人だけが、運動体として繋がればよいのです。山形大の小野教授が実践しています。