🎯手垢のついた言葉より、「逃げない」の一言を

コロナ禍の中、ゼロゼロ融資の打ち止めから数ヶ月、「コンサルティング強化、ソリューション提供、伴走支援」などなど、地域金融機関のトップが発するメッセージが新聞紙面を踊っています。

ごもっともと言いたいところですが、こういう言葉が、果たして中小小規模企業の経営者の心に響くものなのか。

「地域金融機関のコンサルティングや伴走支援という言葉には手垢がついている」

との痛烈なメッセージを聞いたことがありますが、手垢のついた言葉を並べられても地域金融機関の「覚悟」を感じることができない中小小規模企業の経営者は多いのではないでしょうか。

中小小規模事業者との信頼関係が失墜している今こそ、まずは地域金融機関から「逃げない」という覚悟のメッセージを出す必要があると思います。

取引する以上は逃げません、そのかわり隠しことはしないでください」

企業サイドが信用するかどうかは、金融機関の現場の行動次第、そしてそれが持続するか、にかかっています。

逃げない以上、しっかり向き合うこと。事業実態把握はもちろんのこと、企業経営者の思考回路や情熱まで理解することが、リスク管理の視点からも不可欠です。

第一歩は真の資金繰り支援。企業経営者がお金の心配をせずに事業に専念できる状況を作ってあげることです。

次のステップは経営改善や事業変革の支援ですが、しっかり向かい合うことで、企業サイドからの相談事が出てきます。さまざまなソリューションの出番となります。ソリューションは金融機関が押しつけるものではありません。

ゼロゼロ融資でオシマイ、あとは「なんちゃって経営改善/事業変革支援」でお茶を濁す地域金融機関の経営者の皆さん、あなたはお客さまに対して「逃げない」覚悟を示すことができますか。

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