昨日、某地方銀行でトップを務め、いまは第一線を退かれている方と会いました。
曰く、「地域金融機関はムラ社会、地元ではお客様からはチヤホヤされるし(表面的であるが)、組織内部では社外役員も含め、誰も文句を言わない。経営センスを磨くためには外に出て行って、いろいろな有識者と会い、情報を集め意見交換していくことは必須。最近、業界の集まり(参勤交代) ぐらいしか外に出ない経営トップが多いのが気になる。」
居心地の良い地域内にいるだけでは、経営者を作り上げるための”教材“に出会うことは限られています。
確かにこれはという地域金融機関のトップは外部とのパイプが太く、外部の教材(ヒトです) を大事にしています。
井の中の蛙は、地域金融機関トップの資格なしです。
コメント
全く同感です。
例え外部の人間でなくても出向等で一度外に出た人間というのは、組織の中では得られない経験や人脈を身に付けていたりします。
また外から自行を客観したことで「井の中」に居ては気付けない課題や問題点を捉えていたりもします。
そういった人間が経営層に居るかどうか、結構大事なポイントだと思います。
着眼大局着手小局。自社しか知らない人に社長は務まりません。特に金融は世界に繋がっています。当組は小さな金融機関ですが、世界の大局を踏まえ、当組の小局に着手することを心がけています。
小さな物差ししか持たず、メモリも2値的で思考停止、しかもその小さな物差しの一番上に自分がいる。極めつけは自分が井の中の蛙だという認識がない、そういう経営陣が銀行を牽引したならば、それは海図なき航海ですね。