中小小規模事業者の悩みの中で、人手不足とそれに対する従業員への福利厚生の充実が上位を占めています。
福利厚生のサポートは地域金融機関にとって有力なソリューションであることは間違いありません。
地域金融機関X のホームページを見ていたら、「地域の事業所のための福利厚生の一助として」というフレーズがあったのでクリックしたところ、個人ローンだけが列挙されており、呆れました。
マイカーローン、教育ローン、リフォームローン。そしてフリーローンの金利は「保証会社と相談の上決定」と書かれています。イヤハヤ。
取引先の職域個人であれば、金利の優遇があるのかもしれませんが、要は個人ローンのプロダクトアウト。中小小規模企業の経営者の心に響く福利厚生パッケージではありません。
こういうマヤカシはもうやめませんか。
これに対し、
地域銀行Pの中小小規模企業向けの福利厚生パッケージは本物です。発売から半年あまりで相当数の契約件数になっているそうです。
人気の理由は、中小小規模企業の従業員が求める仕掛けが組み込まれていることです。個人ローンも入っていますが、真の従業員向けの福利厚生のサービスがあり、企業経営者の心に刺さったからです。
従業員のことを考える立派な経営者ほど、喜んで契約するものと推察されます。
「将を射んと欲すればまず馬を射よ」
この福利厚生パッケージの収益性は限られていますが、企業経営者との信頼関係が深まり、当該企業との取引に新しい展開が出てくるものと思います。
なお、地域銀行Pの福利厚生パッケージはいまや最先端とも言える「サブスクリプション (サブスク) 」そのものという意味でも斬新です。注目しています。
コメント
「三方よし」という言葉に違和感をずっと感じています。時間軸の概念が欠けているからです。標榜する会社のホームページを見てみると「売り手よし、買い手よし、世間によし」とありますが、肝心なのは優先順位です。
まず「買い手よし」ですよね。顧客ニーズ、課題解決、誰かの役に立ってこそ存在価値が発生します。
次に「売り手よし」です。もちろんボランティアならば良いのですが、事業ということになると、従業員に妥当な報酬を支払わねばなりません。しかし「買い手よし」よりも優先すると、暴走しかねません。この優先順位を崩すと、企業価値は怪しいと思います。
「世間よし」とは、売り手、買い手を通じた全体を俯瞰して、存在自体がSDGsであるかどうかが問われると思います。
「三方よし」の解釈いかがでしょうか。私は時間軸(優先順位)です。
ブログを遡って勉強中です。
30歳代・ご相談を終えたお客様のご感想
「基本的なお金のことを絶対皆知らないと思う。今回自分が学んだことを、会社が企画してくれるように人事に言ったんですよ。」と仰ってくださいました。
法人取引先の目先の経費節約等は顧客満足かもしれませんが、顧客本位の目線で考えれば、従業員の幸せが未来に向けての大きな利益かと思います。少なくとも一般企業の従業員さんは求めているということです。
金融機関には優秀な人材が多くいるのですから、すぐにでも福利厚生のサポートをさせていただけたらとても素敵です。行職員さんのモチベーションもアップしそうです!
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橋本さんの仰ることに同意いたします。「三方よし」の時間軸は「買い手よし」が最優先かと思います。
一方で現在自分のことしか見えていない人には、意識の広がりを感じていただく3ステップかとも思います。
次回この言葉を使うときはプールに入る時に足から水に慣らしていくように、意識の拡大とともに、本来の優先順位もお伝えしていきます。