30数年前にロンドンで仕事をしていたときに同僚のイギリス人が教えてくれました。
「ロンドン市内にある騎馬像のうち、馬の前足が上がっているのは戦死か不慮の死を遂げた人。4つ足が地面についているのはベッドで死んだ人だよ。」
たしかにワーテルローでナポレオンを撃破したウェリントン公の像は馬の足が上がっていません。
それに対し、トラファルガースクエアの南にあるチャールス一世の馬の前足は浮いています。市民革命でオリバー クロムウェルに処刑されました。
ただ、サンプルが少ないので真実なのか、都市伝説なのか、分かりません。
さて、
日本となるとそのような決まりはないようですね。
写真は鹿児島県の伊集院駅前にある島津維新入道義弘の像です。
写真の通り、馬の前足は上がっていますが、島津義弘が戦いに明け暮れた人生の幕を引いたのは畳の上でした。
毎年10月になると鹿児島の照国神社から伊集院の徳重神社 (祭神は島津義弘) まで、妙円寺詣りの行事が行われます。
関ヶ原での負け戦の折に、敵中突破を果たした島津義弘と家臣団の苦難をしのび20キロあまりを歩くのです。
ワタシも鹿児島で仕事をしていた時に2度ほど参加しましたが、台風シーズンでありながら、小春日和の中、快適なウォーキングを楽しむことができました。
妙円寺詣りについては、2012年10月10日のブログ「現代に残る関ヶ原の戦い」で取り上げています。ご高覧ください。
コメント
鹿児島県の伊集院には行ったことがないのに、この銅像は以前に見たことがあると思ったら、東京都府中市の分倍河原駅前にある新田義貞公でした。両前足を上げた馬の上で太刀を振り上げ、「いざ鎌倉」と味方を鼓舞する姿が強烈に印象に残ります。
この銅像に関して言えば、旅芸人さんが聞かれた都市伝説が当てはまっていますね。
そういえば、皇居前の楠木正成さんも馬の片足が浮いています。イギリスの都市伝説が当てはまります。