山城の達人から、とても貴重なお菓子をいただきました。
川端道喜(かわばた どうき)の粽 (ちまき) です。
五百年前から製法を変えることなく、毎朝、京都御所の天皇に献上された品で、吉野の葛粉と京洛北の笹が醸し出す風味と上品な甘みを堪能しました。当代は15代道喜。
由来記によれば、
初代の道喜の頃、室町幕府の後期は幕府の疲弊甚だしく、宮中財政も逼迫の極めとなり、帝の日々のお召し上がりものにも事欠くこととなり、道喜が毎日供御を献上するようになりました。
その後、献上品が粽になり、東京遷都となる明治時代まで毎朝、代々の道喜がそれをお届けする慣わしになったとのこと。
京都御所の南正面にある門は建礼門ですが、その横に道喜門というくぐり門があります。織田信長の時代に内裏の修復作業に関わった当時の道喜が資材を運び込んだと言われている門ですが、粽も毎朝、この門を通って内裏に献上されたのだそうです。
先日、いただいた本願寺にゆかりのある亀屋陸奥の「松風」といい、東寺から発した笹屋伊織の「どら焼き」といい、京都にいなければ食べられない銘菓を味わえる幸せを感謝しています。
次はなんでしょうか?
催促モードですみません。
追伸:
亀屋陸奥の「松風」の話は、2019年6月15日のブログ「松風と直江状」で書きました。
コメント
オオオ、道喜の粽ですか。
6月15日には松風で思わず脱線コメントを付けてしまいましたが、その後、馴染みのデパ地下で亀屋陸奥の松風を無事入手、
さらにそこには、笹屋伊織のどら焼きが毎月の特定日(2日間)に入る、との札が掲げてありました。
ホントに入るのか半信半疑でこの何ヶ月かそれとなく狙っているのですがどうもタイミングが合いません。
で、粽の方は、当地で入手できる手掛りがまるでありません(涙)。
旅芸人です。
ARCさん、
川端道喜の粽、実に美味かったですよ。
さすがに、これは東京の○○デパートには出ないようですね。
京都まで買いに行きなさいよ。
一間程度の狭い間口、気づかずに通り過ぎるようなお店だそうです。
間口一間ですと?!
どうも敷居高いなあ。
御所に届けるだけならそれでよかったのですかね。
一間で思い出しましたが、昔々、やはり間口一間くらいの引戸の店を怖々訪れたことがあります。今のヨドバシカメラ!
次回は何になるか分かりませんが、「東京では入手できない京都の菓子」は、まだそこそこにありまする。 「山背の不器用人」より。