地銀のコンサル会社/地域商社は成功するか?

~中国銀行はコンサルティング専門会社と地域商社を設立する構想を明らかにした。地盤となる岡山県、広島県東部を中心とした地域活性化の一環で、新会社を通じて取引先の経営支援を手厚くしたり、地場産品の販路拡大につなげたりする。日銀のマイナス金利政策の影響で本業の落ち込みが続く中、新たな収益源として育成する方針だ。

24日の日本経済新聞電子版の抜粋です。

中国銀行に限らず、全国の地域銀行のコンサルティング会社と地域商社の設立はブームの様相を呈しています。

最近、めざましい実績を上げている地銀グループのコンサル会社と地域商社の経営者の話を聞く機会がありました。ともに地元顧客の評価が高く、自身の業容や収益も順調に推移しています。そして親銀行の若手行員たちの出向希望もうなぎ上りのようです。

成功要因は、親銀行の悪しき旧態依然としたカルチャーと完全に遮断されていることだと感じました。

ただ、多くの場合、そうとはいえません。

地元顧客と強いリレーションシップを持つ親銀行とのコラボを否定するわけではないものの、親銀行からの劣悪ともいえる雑音がそれを相殺して余りある懸念を拭い去ることはできません。

コンサル会社、地域商社を設立する地域銀行の経営者さんへ、

銀行から完全に切り離した独立経営を容認できる腹があるんでしょうね。

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コメント

  1. 橋本卓典 より:

    優先順位です。

    大抵「お客様に複合的なサービスをワンストップでご提供できます」と、いいながら、グループ内の収益最大化ドライブがかかりますので、利益相反の塊となり、価値を創造できずに終わります。多くの地域商社も同様でしょう。

    「銀行とのシナジーを敢えて追わない」というところから始めると、意外にも地域に貢献でき、地域が元気になれば、銀行に好影響が及びます。古人曰く「急がば回れ」と。

    「売り手よし」から始まるビジネスに永続性はありません。

  2. 森脇ゆき より:

    従順な従業員に見えても、実は急激な速度で「王様ははだか」ということに気付いているように感じます。あとは一斉に転換する時がいつか?!
    童話の内容のように、多くの人々は「自分がどう思うか」よりも「みんながどう思うか」で行動を決める場合が多いのですよね・・・。

    多くの人は「人のためになる仕事をしたい」と思っていることは確かです。