権藤さん

本日の日経電子版に大分県の第二地銀、豊和銀行の権藤頭取のインタビュー記事が掲載されています。

権藤さんとは昨年11月のジンテックセミナーでパネルディスカッションでご一緒しました。

記事はパネルディスカッションでもメインテーマとなった同行の施策「Vサポート」(取引先の販売支援) について、詳しく紹介されています。

「(「地銀の生き残るためにはどうすべきか」との質問に対し)、地元事業者が元気になることに尽きる。それには、銀行が地域課題の解決を通じて収益拡大につなげる『共通価値の創造(CSV)』をすることだ。VサポートはCSVと発想の根っこが同じだ。地域密着の掛け声は聞くが、金融業界は本当に変われたのかと思う。公的資金が入っている豊和銀は中小企業を訪ねて議論し、販路開拓を必死にお手伝いする」(日経電子版 1/29)

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コメント

  1. 東北の銀行員 より:

    以前、当該行の行員にVサポートの概要を教えていただいたことがあります。
    顧客への貢献度合いがしっかり計測でき、更に行員のモチベーションにも繋がるシステムのようでした。

    今では同様の取組みをされている金融機関も多くなりましたが、中には先日の竹内心作さんのC/Lに記載された「闇鍋」のように、活用しきれていないケースも耳にします。
    このような場合は、もしかしたら計測手法に問題があるのかも知れませんね。

    因みに冒頭の行員は、頭取と「サシ飲み」をした人間でもあります(笑)。

  2. 橋本卓典 より:

    権藤さんの経営手腕には驚かされます。「金融排除」にも書きましたが、ややもすると陰鬱で、未来の見えなかった組織を変えました。一気呵成ではなく、パフォーマンスでもない。金融庁に対する、おべっか経営でもない。一言で言えば、自然です。経営理念から戦略、計画、実践、評価、フィードバックまでが、不自然ではないということです。「金融庁に言われたから、仕方がないので『冷やし中華も』やります」と小学生みたいなことを言っている経営は、不自然なのです。地域の未来と銀行の未来の整合性を取りながら、もはや「動き」や「存在自体」が迷いなく、淀みなく顧客本位であり、かつ収益にも繫げる。これこそ経営です。私は、経営が現場に「顧客本位と収益の両立を一人一人が考えなさい」と、ただ丸投げするのは極めて不自然だと思っています。ビジネスモデル自体が顧客本位と収益を両立させていて、これを推進することが現場とお客さまの喜びでもある。これが自然な経営だと思うのです。権藤さんは、これを実際にやられている。「毎日、会社にいくのが楽しみで仕方がない」―。島根のセミナーでお会いした、豊和銀の方は、ニコニコしており、何より楽しそうでした。

  3. 多胡秀人 より:

    冷やし中華もやりますのところが多すぎます。
    中途半端、本気度がないならやらないほうがマシですわ。

  4. 森脇ゆき より:

    「地銀が生き残るためにはどうすべきか」との質問に対し、地元事業者が元気になることに尽きる。
    誤解を恐れず書かせていただくと、上記のような「あたりまえ」のお話に、胸が熱くなり感動するのはなぜでしょう。それは「言動が一致している経営者が圧倒的に少ないから」です。
    権藤さんをはじめ、言動が一致しているすごい方々は強い気配を消すのがお上手です。壁を感じないのですよ。皆様も近寄って体感していただきたいです(笑
    ふっと心許してしまうのはなぜでしょう。学びたいです。