一昨日のブログ「出しっ放しに二匹目のドジョウはいない」で、七尾カルテットのパクリを行った信用金庫が挫折した話を書きました。
ワタシのところには各地から好事例を教えてくれとの照会が常にあります。(メディアからも同様の話があります)
地域環境、競合関係、当該金融機関への信頼度などが異なる以上、表面ツラを模倣しても上手くいかないことを説明した上で、その事例の本質的なポイントを話すのですが、そういう理屈 (ととらえるのでしょうね) には興味を見せない方が多いのには辟易とします。
事例の中にある本質を見ない、それをベースに自らに置き換えてどのようにしたらいいのか考えない、こういう地域金融機関がマジョリティです。
「パクリ、受け身、思考停止」、金融検査マニュアル世代の金融人の特性のようです。
そういう金融機関の経営者から「創意工夫」という言葉を聞くと、思わず広辞苑を手に取ってしまいます、苦笑。
コメント
恐ろしい事に、たまに自分も思うんです。『ここまでやればいいだろう』とか。思考の過程で主語が自分になっているときがあります。
後で思い出して凹みます。
『これでいいのか?もっとできるんじゃないか?次はどうする?お客様はどう感じてる?』と考えている方々はたくさんおられます。恥ずかしい限りです。
よその地域からの演繹的な解ではなく地元の個別事情を踏まえた現場感覚からの帰納法的な施策が求められているということでしょうか。
前提は地域へのコミットの精神ですが。