森論文

金融専門誌は読まないと啖呵を切った舌の根も乾かぬうちに (苦笑)、週刊金融財政事情の 3/25号に掲載された森俊彦さんの論考について書きます。同号の中で、森さんの論考だけはしっかりと読んだので。

「金融仲介機能と健全性の両立にはRAF (リスクアペタイトフレームワークが不可欠」

バーゼル銀行監督委員会で日本代表として戦ってきた経験と、全国の金融機関と踏み込んだ対話を積み上げた現場情報を融合した非常に示唆に富んだ内容だと思います。

これを読むと改めてRAFは地域金融機関の経営そのものであることが分かりますね。

ポスト金融検査マニュアル時代を迎えるにあたり、森論文は地域金融機関を経営する者にとって大事な道しるべとなることは間違いありません。


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コメント

  1. 東北の銀行員 より:

    「リスクアペタイト」という言葉を初めて耳にしたのは4年程前ですが、当時RAFを導入していたのはメガバンクなどごく一部の金融機関だけだったと記憶しております(違ってたらスミマセン)。

    RAFの概念が地域金融機関に浸透するのは素晴らしいことなのですが、コーポレートガバナンスコードや顧客本位の原則がほぼフルコンプライされた状況からも、「横並び」や「形式的」になってしまう懸念があります。RAFはメガバンクのそれを真似ても意味がなく、各地域金融機関に合った独創的なものが必要です。

    何よりもまず「経営理念」に立ち返り地域の為に何をするのか、その時に敢えて取るべきリスクは何か(まさか証券運用リスクではないでしょう)しっかり考えることからですね。