地域金融機関の期末決算が秒読み段階です。
相当厳しい数値が予測されるようです。
もはや、益出しのための打ち出の小槌に期待することはできません。
多くの地域金融機関はトランザクションバンキング一辺倒 (リレバンはなんちゃって) であるというのが私の見立てですが、リレバンをやる気がないのならば、聖域なきコスト削減をやれば良いのです。
アウトソーシングや共同化などは中途半端なものではなく、徹底的に進めるべきです。合併はそれがためのコストや機会ロス (異文化の激突による) を考えれば得策ではありません。
AIフィンテックを駆使した異業種やネット系が目指す金融業務はトランザクションバンキング (トラバン) であり、彼らと戦うには人件費 (人数も給与水準も) を抜本的に見直すしかありません。
プロダクトアウトのトラバン、過度なノルマ営業のプレッシャーで地域金融機関の現場はガタガタですが、コスト削減により ES崩壊に拍車がかかることになるのです。
地域のために地域金融に志をもって取り組みたい人間は、本気でリレバンをやっている金融機関 (少数派です) に勤めるしかありませんね。
コメント
多胡さま
本当にそのような(本気でリレバンやってる金融機関にトラバーユできる)仕組みがあるなら、送り込みたい若手バンカーがここにも沢山います。アホくさいノルマと上司の理不尽なプレスに抗いながらも顧客に寄り添おうとする健気な行員や、自分の銀行だけが地域を支えているんだと言う空虚なプライドだけがウリの銀行の中で、他行や外部組織と融合しようとすればスポイルされてしまう環境でも心の炎を消さない奴らとか。
・・・でもそういう奴らが『素晴らしい銀行』に行ってしまってウチの地域から消えれば、一瞬でココは壊滅します。