🚩BS1スペシャル

昨晩、BS1スペシャル~シリーズ・コロナ危機「中小企業の突然死を救え」(19時から)を見ました。

~「コロナごときで倒産させてはならない」と中小企業に寄り添う金融機関や「コロナ後」の変化に注目して新事業を提案する支援施設を取材。中小企業復活への戦略も議論する。

との触れ込みでしたが、

予想どおり、新田さんの熱いメッセージが番組をリードしていましたね。

5月2日のブログでコロナ禍で苦境に陥った事業者に対し地域金融機関が行うべきは、

①事業者の財務基盤の安定化、

②速やかに事業者の新たな収入の道を一緒に考える、

③新しい事業展開も含め再成長の道筋を一緒に考える、

と書きましたが、

番組に登場する鰻屋さん、縫製業者さんなどの、新田さんとのやり取りを見ていて、とりわけ②③がお客様の求めているものだと痛感しました。

資金供給すれば自分たちの役割を果たしている、と思っている地域金融機関の人たちには、大きな気づきになったものと思います。

このブログで毎度書いているとおり、地域金融は財務支援と事業支援の両輪です。

5月になり、いよいよ民間金融機関を窓口にした実質無利子・無担保融資(→ゼロゼロ)が始まります。 これにより危機時の資金供給の...

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コメント

  1. 新田信行 より:

    ありがとうございます。
    自助、公助に加えて、共助の重要性を感じていますが、共助を更に共創に進化していきたいと思います。
    信用組合の理念は相互扶助ですが、これを未来志向にし、共通価値の創造にまで高められれば、この危機は乗り越えられるように思います。
    そのためには、従来の地域に閉じ籠もった共助ではなく、地域を越えた、理念の共感による新たなコミュニティが求められます。ネットの力も最大限活用したいですね。

  2. 八代恭一郎 より:

    目下の資金繰りに苦しむ事業者には「第三者から資金提供に慣れているグループ」と「そうでないグループ」という2つのセグメントがあるように思われます。銀行から見えているのはすでに融資取引がある前者だけで、公庫などに列を成すのも前者かと。そして、後者は無利息であっても借金しないと、資金繰りが破綻するくらいなら、辞められるうちに事業を辞めようと思うのではないでしょうか。特にもともと立派な銀行になんかリスクをとってもらえなかったため、銀行からの資金提供に慣れ親しむことのなかった小規模事業者ほど、借金を重ねないうちに、あっさりと廃業すると思います。自粛警察みたいな嫌がらせも廃業の背中を容赦なく押すでしょう。
    そのような第三者からの安定的な資金供給が財務基盤の安定化になると思わない事業者に、預金口座だけしかない取引金融機関が、自らの貸出資産はなにも痛まないのに廃業抑止の大義を見いだし、ファイナンス支援を禁じ手にして廃業を思いとどまらせることができるかが、面的な資金繰り支援実現のためには必要と思います。後者の層の厚さは雇用調整助成金の申請件数(1%も受給実現はできていないらしいですが)からも明らかです。

  3. 橋本卓典 より:

    私の周辺でも「公庫が既存リスケ先を頭から排除した」「某地銀が債務者区分の引き下げ回避を理由に、リスケに応じてくれない」「某地銀が経営改善計画にいちゃもんをつけて、回収モードだ」と、あちこちから声が寄せられています。

    いちいちごもっともなのですが、他方、思うところもあります。どうしてそういう金融機関と付き合ってきたのですか、と。今は、コロナで「それどころじゃない」のは、よく分かります。コロナ対応を優先すべきです。しかし、いつか、暗いトンネルを抜け出せたとして、調子がある程度良くなったとして、またすべてを忘れて、やれ貸出金利が低いだの、ステータスのある銀行だの、親の代からだの、よく分からないことで、場合によっては社業の命運を「そういう金融機関」に預けてしまうことの恐ろしさを学ばなければならないと思います。

    金融庁も然りです。金融機関とは公益性ある存在です。今となっては医療機関にも近い存在です。ある意味で、安全保障を担う存在でもあるのです。平時が続くことを前提として、むやみに経営統合を進めた結果、今や相談できない・相談を諦めた事業者だらけではないですか。これが国益に適っているのでしょうか?リレバンとは膨大な収益を生むものでは本来なく、情勢変化にも強いというとこに真価があるはずです。世界でドンパチやる銀行ならまだしも、地域の金融機関においては、成長性などではなく、より公益性へシフトすることを国民は望んでいるのではないでしょうか?

    八代さんのおっしゃる「諦めかけている事業者さん」の中は、金融機関は信用ならないし、周囲にも信用足りうる金融機関は皆無だと見切っている方々も多かろうと推察します。分かりすぎているが故に絶望的なのです。もちろん対極的に、組織を挙げて事業者のために頑張っている金融機関もいることも重々承知しています。残って欲しい金融機関は、残って欲しいと思う人々が増資に応じれば、残ることは可能です。絵空事ではないような気がしています。

  4. 楢山 敬 より:

    ある意味、戦時下において新田さんのようにトップが適切なメッセージを発信することは、組織に多くの勇気と行動力を与えます。一方トップがなんちゃってメッセージでも…心ある現場の中将や大将は、地域経済がダメだと自分達も生き残る事が出来ない。と独自の判断で財務支援と事業支援に奔走しているお話しも見聞きしています。