本日のブログ「一件落着ではない」で、
「ウイズコロナ・アフターコロナ(WCAC)の当該事業者の事業そのものをともに考えていくことが不可欠」
と書きました。
これができる人材には、事業者の経営改善・事業再生のスキルが求められますが、そういう人材の厚みがない地域金融機関が目立ちます。いままで預かり資産業務やアパートローンといった業務に傾斜したツケが回っています。
経営改善・事業再生の即戦力を作ることが喫緊の課題なのですが、ゼロゼロ融資のようなノーリスクの件数稼ぎが跳梁跋扈する中で、完全に押し潰されています。
とにかく人材が払底しています。
由々しき問題です。
このままでは、廃業の嵐が止まることはありません。
地域金融機関の収益基盤が崩壊すれば、万事休すです。
コメント
人材が不足しているのは組織的な工夫が足りないからです。そもそも経営革新を事業者と一緒に考えるというような作業が通常の営業活動のかたわらにやれるはずがない。それを「やってる」という銀行員は事業者から見れば「月に数回訪問してくる単なる無責任なアドバイザー」という側面がぬぐえないはずです。そして経営革新はそれではできない。毎日同じ事業者のところへ行けるような営業環境と営業目標を工夫すべきと考えます。