本日の日経中国版の記事「中国銀行、なぜ劣後債発行?」は、金融に詳しくない一般の読者にも分かりやすく書かれています。
中国銀行の劣後債は地銀初の「ソーシャルボンド」なのですが、
~同行によると地銀初だ。社会に貢献する活動を資金使途とするもので、コロナ対応という観点でも合致している。使途を環境関連の事業に充てるグリーンボンド(環境債)などと併せて「SDGs(エスディージーズ)債」とも呼ばれる。ちなみにSDGsは、国連が掲げる「持続可能な開発目標」のことだ。SDGsの理念は「誰一人取り残さない」ことで、これは地域金融の世界でも重要なテーマだ。ソーシャルボンドで資金調達をしただけに、中国銀行が融資や事業再生などでどこまで踏み込んだ金融支援をできるかが注目点。地元企業から上がる生の声にも今後耳を傾ける必要がありそうだ。(同記事より)
記事にもあるように、ソーシャルボンドを掲げる以上は、厳しい先への融資や経営改善・事業再生支援にしっかり取り組むことの意思を示したことになります。
あくまでもワタシの印象ですが、地方銀行の中でも中国銀行がこのような取り組みを従来から積極的に行なっていたとは思えません。
コロナ禍を機にギアチェンジして、「真のリレバン」への本気度を示すという決意表明がソーシャルボンドの発行と解釈しました。
記事にもあるように、ソーシャルボンドとして認定できるかどうかのバロメーターは地元企業から上がる生の声です。
注目しています。