明日20日、岡山財務事務所が主催する地域金融セミナーで基調講演を行います。いま、資料の最終確認とともに岡山県のデータを見ているところです。
岡山県には株式会社数が25777社あり全国17位。岡山県に本社を構える上場会社数は21社と全国19位です。
岡山県の上場企業で特筆すべきは、このうち数社は何と県外地銀が上場支援をしていることです。他県では見ることのない現象です。
かつて新聞報道された吉備信用金庫のような立派な“組織的継続的”リレバンの取り組みはありますが、他の地元金融機関のリレバン、とりわけコロナ禍でキモともいえる経営改善/事業再生/創業/再成長支援等の姿勢はいかがなものでしょうか。
鬼退治で周知の桃太郎、吉備国には鬼のような自己中心的な金融機関はいないでしょうね。
この辺りの話も含め、活発な議論ができればと思います。
蛇足ながら上場会社数の県別最下位は長崎県。
地元の銀行がすべて県外資本となり、いまや長崎県の上場会社はリンガーハット1社のみです。
地元資本の銀行がなくなった中で(さらには長崎は信金信組のネットワークも脆弱)、コロナ禍を果たして乗り切ることができるのか。心配です。
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★追記→ 吉備信用金庫のリレバンの取り組みはこちらです。
コメント
多胡様のおっしゃるとおり、長崎県民としては非常に残念です。
岡山県で起業したての同業者とアライアンスを組んで事業展開を始めたのですが、コロナ禍云々は抜きにして前向きな資金調達において大きな差を感じています。
最近、理解して対応してくれたのは隣県の地銀…これまた残念です。