🚩顧客のための機能統合(その2)

顧客本位の資本統合(合併など)が成り立つのは、当事者の片方に顧客本位のリレバンビジネスモデルが確立されており、他方がそこに合わせることが大前提となります。

地方銀行の合併で顧客本位の資本統合がないのは、そもそも組織的継続的なリレバンモデルの出来上がっている銀行が少ないこと、片方がリレバンモデルを持っていても他方がそれに合わせようとしないことが理由です。

ワタシの知る限り、協同組織金融機関の中にはその例があります。

X信用金庫は組織的継続的なリレバンを確立し、それを進化させる中で、マンパワー不足の解消は喫緊の課題でした。それに対して、近隣のP信用金庫は組織的継続的なリレバンを目指すものの道半ばでした。2つの信用金庫は合併し、XP信用金庫となり、かつてのX信用金庫のビジネスモデルはさらに磨きがかかり、この恩恵をうけるお客様は拡大しています。

そもそもリレバンは労働集約型であり、ヒューマンアセットとリレーションキャピタルが生命線です。リレバンの土台がある合併は人的リストラとは無縁です。一方、お客様との接点とはならないバックヤードは業務提携、連携、すなわち機能統合によるスケールメリットを活かした効率化です。

コロナ禍でやるべきこと。

資本統合(合併、経営統合)の前に、機能統合による顧客本位のリレバンモデルの構築、高度化です。そのための補助金や日銀の上乗せ金利であれば国民の支持を得ることができるのではないでしょうか。大歓迎です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする