週末のNHK番組(「NHKスペシャル」、「目撃にっぽん」)で紹介された東西の都市型大規模信用金庫について。
この2つの番組はワタシの周りの多くの人たちも見たようで、思いのほか話題になりました。
「虎の子の資本性劣後ローンを貴社のために用意する」と推し着せがましく、「回収が仕事だ」と本音がポロリ、昭和・平成前期によく見た敏腕支店長だなぁ。
東の方はレトロの情景でした。
リレバンの機能強化の議論がスタートしたのは平成のど真ん中、平成15年です。
西の方の支店長さんも昭和・平成前期のビジネスモデルで飛び抜けた実績を挙げた人であることは番組の中から十分推察できました。
ビジネスモデルが大きく変わる中での「戸惑い」も見て取れましたが、しなやかに平成後半・令和モデルの現場のリーダーに変身しているのは見事です。
両者の差は何か?
ご本人の努力はもちろんですが、経営の差であることは明らかです。
現場の優秀な人間も生かすも殺すも経営次第。当たり前のことを改めて感じた週末でした。
コメント
人の仕事とは何か。なぜ対価が発生するのか。それは持続可能なのか。考え続け、行動変容する経営者かどうかですね。
京都信金長岡支店では週一度、仕事の課題や悩みを話し合う「お接会」が開かれているということでした。みちのく銀行、沖縄銀行が実践する「戦略ミーティング」ですね。担当や世代、肩書きを超えて知性の交流を喚起する「ネットワーク集合知」が欠落しているかどうかも、経営者の能力を計測する格好の指標です。