日経新聞に掲載されるジリアン・テットさん (Financial Times 米国版エディター・アット・ラージ)の論考はいつも楽しみにしています。
テットさんは2000年から数年間、FTの東京支局長を務め、2004年には長銀などの邦銀破綻などを描いた「セイビング・ザ・サン」を著作しているのですが、その際に取材を受けた人によれば、非常に鋭い質問を投げかけてきたのだそうです。
本日の「G7提言 思想の変化映す」では「コーンウォール・コンセンサス」
について書かれています。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210616&ng=DGKKZO72908480V10C21A6TCR000
押さえるべきポイントとしてあげているのは、
~「インクルージョン(包摂)」(大衆からの反発を抑える意味での)
~「レジリエンス(回復力)」(サプライチェーン分断などからの)
~企業間競争からパートナーシップへ
~「外部性」と片付けられてきた、環境や保健、社会的要因などの重視
地域金融の世界にも通じることばかりです。
「金融包摂」、「ESG金融」、「総力連携」(ポストコロナに向けた事業変革支援における)、などなど。
~こうした新時代の到来を無視はできない。歴史が示すように、世界の意識が変わるには、大きな振り子がゆっくりと楕円状の軌道を描くように長い時間がかかる。そして儀式の象徴である遺物が深い意味合いを持つこともある。コーンウォール・コンセンサスはそうした遺物の一つになるかもしれない。(本記事より)