昨日は40年ぶりに東京銀行時代の同僚と会う機会がありました。東京銀行の前身は戦前、世界中にネットワークを張り巡らしていた横浜正金銀行です。
国際金融の世界で活躍していたもと同僚が、我が国の地域活性化のために頑張っている姿を見て、大いに元気づけられました。
昭和50年代になり、多くのメイン先を有する都市銀行が国際業務に進出する中で、メインバンクとしての影響力を駆使することができない我々は、自ずと個々人の創意工夫で勝負せざるを得ませんでした。
だからこそ銀行という組織から離れても、我が同僚たちは新天地において「個」とネットワークの力により自らの地盤を築いているのは心強い限りです。
ワタシ自身、金融機関による貸し手の優越的立場の濫用とはまったく無縁の世界にいたので、地域金融の世界でのレイジーバンクの所業を見ると、そういう楽な商売があるのかと驚き呆れたものでした。
その地域金融機関にも人員削減や配置転換の波が押し寄せています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB106550Q1A910C2000000/
合併地銀、これから合併を控えている地域銀行において、最大の課題はヒトの処遇であるとの話が聞こえてきます。
大都市圏などの事業者数が多い地域を除くと、地域金融機関は地域にとって有数の雇用の受け皿となっています。
こういう地域では合併による余剰人員の新たな雇用先を確保することは至難の業であり、頭の痛い問題のようです。
地域金融機関の人たちも、早い段階から組織から離れた時のことを真剣に考えておいた方がよろしいのでは、、、余計なお世話ですが。
写真は横浜の関内馬車道にある神奈川県立歴史博物館。かつての横浜正金銀行の本店です。