~法人取引先の「事業キャッシュフローの改善」に尽きる。そのための資金面、経営面(本業支援を含む)のサポート。どのようなステージでもやることは同じである。そうすれば案件対応で終わってしまうトラバン、プロダクトアウトではなく真の企業ファイナンスになる。
この考えは、2003年の「リレバンあり方検討会議」での論点と基本的に同じです。
2015年の森長官以来の中小企業金融/地域金融改革のポイントもここですが、そもそも当局に言われたからやることではないので、行政の力点は関係ありません。
今やこのことに異論を唱える地域金融機関はほとんどないと思うのですが、各金融機関においてはそれが「属人的」「イベント的」取り組みに留まっているのが実態で、これが「組織的継続的」に行われている金融機関はほとんどないと言っていいでしょう。
「組織的継続的」という言葉は平成23年の監督指針の大幅改訂の時に目玉として頼んで入れてもらったのですが、10年を経ても浸透しません。
壁にぶちあたっている感が強いのですが、これを打破するには組織文化に切り込むしかないと強く感じています。
「組織文化が変われば、従来型の業績評価は不要になる」
最近聞いた、ある金融機関経営者の言葉に共感したのですが、右脳が強くなれば左脳の負担は減るわけですね。