年が明け恒例の地域銀行トップのインタビュー記事を読んでの感想。
予想通りというか、戦略戦術の類のものが大多数というのが印象です。
今までの試行錯誤の延長上という感じもします。
そんなもんかなと思うなかで、地域金融機関にとって2022年こそがギア・チェンジの年と考えるワタシが注目したのは、「パーパス」を前面に押し出した群馬銀行です。
パーパス経営といえばソニーです。
年末の歌番組でYOASOBI(←ソニー・ミュージックエンタテインメントです)を聴き、年明け早々に電気自動車への参入との報道に接し、
地域金融機関も組織が何のために存在しているのか、己れは何者なのか、に立ち返って、経営理念から現場改革まで組み立て直していくステージに入ったと痛感しています。
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① 昨日の日経電子版より、
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78965210V00C22A1L60000/
――昨年、社会的な存在意義を示すパーパスを策定しました。
「(行動指針である)『つなぐ』を実践するため、銀行の自前のリソースだけではなく、経営人材のスカウトや補助金などの情報伝達など、外部からいろんな要素を持ってくる。今年は危機対応ではなく、将来に向けた支援を本格化させ、実践していく年にしたい」
② 2021年11月29日、日経電子版~群馬銀行、パーパスを制定 「地域の未来をつむぐ」~より、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC297D60Z21C21A1000000/
~(パーパスを)「私たちは『つなぐ』力で 地域の未来をつむぎます」とした。群馬銀グループの全職員から意見を募集し、755件の応募があったという。応募の中から1つに絞ったのではなく、集めた意見をもとに約半年かけて作り出した。深井彰彦頭取は「『つなぐ』は我々のビジネス活動の根幹。『つむぐ』は(蚕糸業が盛んだった)群馬らしさを意識した」と説明。「行員には行動指針にしてもらいたい」と話した。2022年4月にスタートする次期中期経営計画は、パーパスを基点に策定を進めていく方針だ。