本日の日経朝刊の一面は「人的資本の開示」です。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20220324&ng=DGKKZO59337050U2A320C2MM8000
旅芸人ブログでは地域金融機関におけるヒューマンアセットの重要性についてしばしば発信していますが、
労働集約型のリレバンモデルを組織的継続的にやる意思があるのなら人への投資は必須です。
女性管理職比率(5割強)や研修体系(3割強)の開示に比べると離職率のそれが大きく劣後している(→6%)ことは気になりますが、
離職率については開示どころか、内部での可視化、原因分析、その対策等の議論(取締役会などで)が十分でない地域金融機関が多いように思います。
有形資産についての議論との格差が大きいことは問題です。
コメント
中途で辞める職員が多くなっているのではないでしょうか。人件費圧縮で経費削減し利益を確保することに頑張っていたのが、店舗の維持ができるかどうかという問題になってきているのではないか?
昨日、ケーズデンキの理念と事業コンセプトを全文をノートに手書きしました。
これが本来の企業経営の在り方だと確認した次第です。
自治体に転職する時、面接試験がパスされるので「仮面浪人」として地銀人気が底堅いというところも実際あります。難関の自治体の「滑り止め」ですね。ですので若手の8割が新聞を取っておらず、会社が代わりに新聞を買って若手に配ろうとしましたが「問題の本質は新聞を配れば解決する話ではない」とストップがかかったそうです。なんとも。
金融機関には優秀な人たちが採用されているはずです。そしてその仕事はとても価値のあるものです。しかしそれを発揮する機会の乏しい職場・・・。
職員の心にはナイフが何本も刺さっていて、その痛みは部下に、部下は顧客に・・・。そうでなければ自分が病気になります。
現場の声は上には届きません。絶対にです。抜き打ちで顧客のフリをして現場を見に来て、感じていただきたいです。(最近はマスク着用ですから変装は大丈夫なはず)