27日の岡山の緊急対談でも出ていましたが、中小小規模事業者の経営改善/再生の支援で、BSの抜本改善まで踏み込まねばならないケースは、一握りに過ぎないようです。
9割以上の小規模事業者については、
「BS毀損は我慢しても、少しづつでも粘り強く利益を捻出し、事業存続を図ることが大切である」
と、昨日のセッションで改めて学びました。
金融検査マニュアルの呪縛のもとでは、なかなかできないことでしたが、そこからは解き放たれています。
そうなると、常に早期の債務超過(BS毀損に他ならない)の解消を重要視してきた「中小企業再生支援協議会」を関連機関と統合し、「中小企業活性化協議会」と名称変更することで、収益力改善を担わせるという今回の「中小企業活性化パッケージ」にはかなりの違和感があります、ワタシには。
小規模事業者の経営改善の最前線で日夜戦っているプロフェッショナルたちからも同様の声がワタシのもとにも多く入ってきています。
小規模事業者の経営改善/事業再生支援の分野における先駆者で、ワタシがいつも教えを乞うているX氏も、緊急対談を聞いての感想として、次のようなコメントを送ってくれました。
「小規模事業者の抜本的再生は現実的ではなく、債務超過であってもそれなりの利益が出てくることで事業存続できれば、十分に地域にとって意味があると思います。」
まったく同感です。
「伴走支援」における最優先課題は、
小規模事業者の経営改善支援のメインプレーヤーである信用保証協会(→実質的に地域で最大の信用リスクを抱えている)の取り組みが地域によって大きな格差があることを正しく認識し、それを是正することです。
中小小規模事業者のために、早急な対応が望まれます‼️