地域銀行の越境融資の是非については、しばしば議論になり、メディアでも折にふれ取り上げられてきました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62246930T00C20A8EE9000/
〜日銀が2021年に実施した調査結果によると、地銀の越境融資残高は21年3月期で約60兆円となり、地銀の事業性融資全体のうち4割を占める。この2年で約10兆円増加しているが、背景にあるのがコロナの感染拡大だ。(2022/3/16、日経電子版「地銀の越境融資、2年で10兆円増 与信管理に火種」)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB283MT0Y2A220C2000000/
旅芸人ブログでは、4年前に越境融資作戦についての持論を発信していますが、今もまったく変わっていません。
これを書いたときにイメージしていたのは3つの地方銀行で、そのひとつは阿波銀行でした。
13日の日経フィナンシャル
「阿波銀行の「秘伝の書」、東京にもう一つ徳島を」
は、阿波銀行の長岡頭取のインタビュー記事ですが、これ読み、意を強くしています。
https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB0484O0U2A300C2000000?s=1
該当部分を抜き書きします。
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ーーいまでこそ地銀経営は県境が強く意識されます。東京進出はどのような位置づけですか。
「東京は逆に、徳島と関西で進めてきた中小企業取引のノウハウを持って進出した。越境融資という言葉はあまり好きではなく、県外で永代取引を進めている」
「取引先企業のメイン化は東京で4割、関西で5割くらい。徳島は7割を超えているが、それくらいメイン行として取引できている。新型コロナウイルス禍でゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)を2000億円ほど手がけたうち、半分は県外だ。メイン化できた証拠だと思っている」
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