ゴールデンウィークが明けた5月9日に「協同組織金融機関への期待」を発信しました。
主張したかったのはこの部分です↓
「一番心配なのは、低迷するPBRと円安による外国人投資家からみての日本株の割安感で、上場地銀が小規模事業者や業況の厳しい事業者を支えることはどんどん困難になっていくことです。」
ワタシ自身が課題先進地域におけるトップ地銀の社外取締役の仕事をするなかで、
~「主として小規模事業者層を対象とする信用保証協会との連携などにより、(投資家から)効率が悪いと思われているこの層を支え、手間がかかるがゆえに(投資家から)そこまでやる必要があるかと考えられている経営改善/事業再生の支援業務を行うことが、地域を持続させていく上で不可欠であり、それが収益基盤である」との投資家への主張がどこまで通じるものなのか、
~SDGsへの投資家の関心は高まっているものの、環境(E)に対するものに比べ、「S」の視点から「誰1人残さない」イコール地域経済社会を支えるという地銀の活動は抹殺されている。外国人投資家だけではなく、SDGsを掲げながら収益性優先で機械的に地銀株を売却する国内投資家(生命保険会社)もいる、
といった投資家の地銀株へのスタンスをひしひしと感じていることです。
そうなると上記の9日のブログで発信した通り、
「信用金庫、信用組合といった協同組織金融機関の役割は、これまで以上に重要になります。」
6月20日の諏訪シンポジウム2022では、このような問題意識で話をしようと思っています。
諏訪地区では、経営改善支援ができない人間は支店長になれないという諏訪信用金庫が中小小規模事業者をしっかりと支えておられますが、諏訪に支店を構える商工中金(全員がお客さまの経営サポーターとなるZK計画を推進中)が全面協力しています。商工中金は株式会社形態をとっていますが、実質的に協同組織金融機関です。
諏訪湖が起点となるのは天竜川です。
その天竜川の河口に所在するのが浜松市と磐田市。
浜松市にも商工中金の支店があり、浜松いわた信用金庫とガッチリ協力して、地元企業の経営支援、事業再生支援を行なっています。
6月20日の諏訪シンポジウム2022には、浜松いわた信用金庫の竹内さんも講演をします。竹内さんの地元におけるSDGs啓発活動は地域金融機関のなかでも屈指のものです。
「天竜川サミット」をお楽しみに。
コメント
マクロ的な大きな経済の動きの中で、ミクロ的な価値あるものが如何に潰されないように残して発展させていくか、という視点だと思います。
昔は何でも大企業・グローバル化志向、銀行員は外銀・メガ都銀に憧れる、という風潮が強かったですが、地域に密着した信金・信組の役割が注目されるようになったのは良い兆候だと思います。
ただこのシンポジウム、平日だと視聴・参加は難しいかな。
ランスロさま
ご意見ありがとうございます。
当日はYouTubeでライブ配信しますが、その後は通常の動画として一定期間残しておく予定です。
ぜひ、お時間ある時に視聴してください。
どうぞよろしくお願いいたします。
奥山さま
ありがとうございます!♀️
絵文字を入れたら変な表記が付いてしまいました。
消せないのでこのままにします。
申し訳ありません。
「経営改善支援ができない人間は支店長になれない」という諏訪信金さんの着眼は素晴らしいと思います。