日経埼玉版に3回シリーズで「リアル地域金融 武蔵野銀行」が掲載されました。
最終回は長堀頭取のインタビューですが、内容に関して違和感のあるものはありません。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62949990X20C22A7L72000
しかるに、株式市場での評価は高くありません。
27日の終値ベースで見たPBRは0.24。
一方、千葉銀行→ 0.51(業界トップ)、コンコルディアG→ 0.46(業界4位)。
事業者数も人口も群を抜いている東京近郊の3県の地銀の中では見劣りします。県内トップバンクかどうかで、これだけの差が出るものなのか。
株式市場が規模やシェアを重視しているのは分かるのですが、果たしてこれだけが理由なのか。
長堀さんは「成長ストーリーが重要」と述べています。
「PBR(株価純資産倍率)は0.2倍。2005年に公募増資したが、その時の株価は7000円。今よりだいぶ高い価格(約4倍)。成長ストーリーが重要で、それに沿った資本政策を考えなければならない」(記事より)
他行が羨む肥沃なマーケットですから多種多様な選択肢があります。二番手ならではの強みもあります。
規模の追求とは一線を画した、「お金のプロ」(地銀ですから)としての成長ストーリーに期待したいところです。