岡山での地域金融セミナーにおいて、多胡は中嶋さんと森下さんの露払いを務めました。
20分の「本日のポイントの解説」ですが、その骨子は以下の通りです。
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○金融検査マニュアル廃止から3年
~巨大な不良債権処理を最優先、そのため、数年で終わるかと思ったが、廃止まで19年もかかってしまった
~廃止により、画一的ではなく地域の実情に応じた独自の経営ができるようになった
~巨大な債務・債務償還年数の呪縛で動けなかったが、BSが厳しくても再チャレンジをあと押しできるようになる
~しかるに金融検査マニュアル時代と融資姿勢が変わっていない地域金融機関が多いことは問題ではないか
○いよいよコロナ関連融資の返済が本格化
~検査マニュアル廃止から3ヶ月後にコロナ襲来、間に合ってよかった
~厳しいけど、中小小規模企業にとって事業変革のチャンスでもある
~債務の大きさがどうであれ、キャッシュフローを出さねば、PL改善せねば
○地域総力戦による伴走支援
~融資をするだけが資金繰り支援ではない、「真の資金繰り支援」とは?
~本業支援は「真の資金繰り支援」あってのこと、信頼関係が生まれる
~本業支援で重要なのは外部連携、でも丸投げ厳禁、自分事としてやることが重要
~地域金融機関、中小小規模支援組織による総力戦が求められている
○総力戦の核になるのは信用保証協会、なぜ?
~100%のゼロゼロ等で実質的に地域最大の中小小規模事業者向けの与信残高を抱えることになった
~日本は小規模事業者でも複数取引、全容がわかるのは信用保証協会
~今回のセミナー、信用保証協会が発起人となったことは大きな意味がある
○本日の講師は「いま一番話が聞きたい」といわれている二人。お二人のコラボは初。
○第一部: 中嶋修さん
~伴走支援の第一人者
~「経営支援のお手本」といわれる板橋モデルを十数年前から実践、
~よろず支援拠点の全国本部サポーターでもあり、中企庁の上層部に中小小規模事業者の実状を伝える役割も。
○第二部: 森下勉さん
~知的資産経営の先駆者、2006年に「中小企業のための知的資産経営マニュアル」の作成に関わって以来、全国各地に知的資産経営の伝道活動。
~事業者と支援者の対話ツールであるロカベン活用戦略会議の委員(今日のセミナーには経産省からも参加)
○第三部: パネル
~6人の方に感想と今後の業務にどう活かしていくかを語ってもらう
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