サンロクトウ、昭和36年10月のダイヤ改正で、特急列車網が一挙に全国に広がりました。
それまでは「こだま」「あさかぜ」「はつかり」など9往復だったものが、26往復に。
北海道、奥羽、日本海側(大阪~青森)、信越、山陰、日豊をクリーム色と赤のキハ82型が走ることになり、所得倍増計画がもたらす新時代の全国への広がりを感じさせる出来事でした。
先日紹介した特急「白鳥」(大阪~青森)もこのときがデビューなのですが、
「白鳥」は大阪~上野(北陸本線、信越本線・高崎線経由)の車両を併結していました。
分割・連結が行われるのは直江津駅。
大阪からの特急「白鳥」は直江津で青森行きと分かれ、長野・軽井沢を経由して上野駅にも乗り入れたのです。所要時間は13時間余り。東海道本線「こだま」のおよそ2倍時間を要しました。
さて、信越本線ですが、
最初に走った特急は、この分岐された「白鳥」ということになります。
上野~直江津の停車駅は、高崎、横川、軽井沢、長野のみ。
大阪~上野の特急「白鳥」は僅か4年、1965年で役割?を終え、信越本線の特急は新設の上野~金沢を走る「はくたか」と交代することになりました。
オレンジカードのコレクションの中に、信越本線「白鳥」のデビューらしき写真(長野駅か?)、アプト式区間を走る特急「白鳥」、ディーゼル特急時代の「はくたか」など、貴重な写真があるのでご覧ください。
いまや東京~金沢は新幹線「かがやき」で2時間余り。信越本線の区間は長野駅以外ノンストップです。