良い経営をしているなと思っていた地域金融機関がおかしくなる兆候について、との質問に、
「経営陣のなかでの雑談がなくなったこと」
と答えています。
「効率」が大事であることは言うまでもないのですが、これを経営陣のコミュニケーションのなかに持ち込んではいけません。
経営陣の朝の雑談会を無駄の削ぎ落としとばかりやめてしまった地域金融機関の末路は、、、
お客さまとのコミュニケーションも同様です。
「支店長はいるかい」
ぷらっと立ち寄った近所の支店での雑談が相談事の起点となります。
そういう支店が母店に統合。
アポをとって母店まで出向いてだと、準備も必要だし、敷居も高いしと、おっくうになるとこぼす中小小規模経営者は少なくありません。
店舗の統廃合、集中化はお客さまに高度なサービスを提供するためというロジックは理解できますが、きっかけの場が弱くなることに懸念を持ちます。
コミュニティのお祭りや会合も大事な雑談の場です。
そういう場に寄付をして、職員たちにどんどん出ていけと後押しした地域金融機関の経営者の笑顔が頭に浮かびます。