昨日に続いてYKKの話から。
上場していても「張子の虎ガバナンス」が多いなかで(→地方銀行もほとんどが形式的なものにとどまっています)、年商9000億円のグローバル企業であるYKKグループ企業は株式を上場していません。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230424&ng=DGKKZO70382830R20C23A4BC8000
24日、日経朝刊「私の履歴書」
~吉田忠裕(23) 企業統治と自戒 非上場でも上場並み意識 社長含む執行役員、上限65歳に
には考えさせられました。
~上場はしていないが、企業統治(コーポレートガバナンス)は上場企業並みを意識している。1999年には経営の執行と監督を分離する執行役員制度を導入した。日本企業で初めて採用したとされるソニー(現ソニーグループ)の2年後で、多くの上場企業と比べても早い方と言えるだろう。
~2003年には社外の目で経営をチェックし、監督機能を強化する社外取締役制度を採り入れた。08年には社外取締役2人を含む任意の指名・報酬委員会を設けている。
~忠雄と同様、私も性善説でモノを考える人間なので「チェック」とか「監督」といった言葉は元来好まない。しかし、様々なステークホルダー(利害関係者)の信頼感を高めることは重視している。それに役立つことならと、上場企業並みのガバナンスを目指している。
(↑いずれも本文より)
非上場でもこうなのに、上場地銀のガバナンスは道半ば。
依然として村社会の論理が蔓延っていますが、このたびのコーポレートガバナンス改革で、形式ガバナンスが通用しなくなることを真摯に受け止めた方が良いのでは、、、
そろそろ、年貢の納めどき。