クレディセゾンが、スルガ銀行の発行済み株式の15%程度を取得し、持ち分法適用会社にする方針を固めたことについて、
新聞報道ではクレディセゾン側の事情として、
~「サービスメニューに銀行をそろえる必要」
~「預金を通じた資金調達機能への期待」
を挙げています。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230518&ng=DGKKZO71099380Y3A510C2EA1000
クレジットカード会社が傘下に銀行を持つとなると、アメックスが思い浮かびますが、アメックス銀行はリーマンショックの際にスタンダードチャータードに売却されています。
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-27939620070918
スルガ銀行側のメリットとして、上記の日経記事では、
「新たな成長戦略を迫られていたスルガ銀にとって、クレディセゾンのブランド力や顧客基盤を活用できるメリットは大きい。」
と書いていますが、
間違いないのは、地銀のコスト体系/人員構成では業務運営ができなくなるということ。
スルガ銀行の行員は、前経営者が個人業務に大きく舵を切った段階で、地域へのコミットメントコストを考慮した伝統的な労働集約型ビジネスとは訣別したことを十分認識していると思いますが、ノンバンクとの連携により効率化/経済合理性の色彩がますます強くなること(それは当然のこと)を実感するでしょう。