~武蔵野銀に至っては、役員が支店長に対し店別の「仕組み債収益実績表」を送付して、積極的に仲介をするよう指示していた。行員に対しても投資信託や個別株の販売ではなく、仕組み債の販売に特化した研修を行っていた。(記事より)
本日の東洋経済オンライン「千葉銀など3社で露見した『仕組み債』乱売の実態」より、
https://toyokeizai.net/articles/-/679601
驚きました。
「適合性の原則」の研修は形だけだったんでしょうね、おそらく、、、
~仕組み債の販売をやめた2023年3月期のちばぎん証券の業績は、純営業収益が39億7700万円と前年同期比で39・1%減となり、11億3700万円の営業赤字に沈んでいる。(記事より)
これも強烈です。
フィデューシャリーデューティーの大原則のもとで、ノーロードと積立が主力となっていく流れでありながら、仕組み債等に過度に依存しないと決算ができない地銀系証券会社をどう舵取りしていくのか。
ワタシには方法は見つかりません。
蛇足ながら、
ワタシは、
「業歴数年の証券子会社を廃止し、大手証券会社との包括業務提携を選択する」
との執行サイドの提案に真っ先に賛成意見を述べた社外取です。
コメント
適合性というのは最低限の話で、顧客本位、顧客起点というのは、さらにその先の問題意識です。問われているのは、適合性にとどまらない、顧客本位、顧客起点です。
「フィデューシャリーデューティー」という外来語はほとんどの人が意味するところを理解できない筈。調べてやっと「そうなの」という感じ。なぜ当局はこうした外来語を多用するか?オブラートに包んだ物言いとしか思えない。なぜ皆がはっきりわかる言葉で言わないのか。
「人間として正しいことなのか、正しくないことなのか」「善いことなのか、悪いことなのか」、稲盛さんのこの言葉に行きつきます。お天道様に恥ずかしいことしていないか。