九州北部を中心に豪雨で大変な状況となっていますが、岡山県真備町を襲った豪雨から5年が経過しました。
昨年、岡山に行った折にその当時の話をうかがいましたが、
「吉備信用金庫さんの存在がなければその後の復興はなかったと掛け値無しに思います」(地元在住の金融関係者)
地元の信用金庫の獅子奮迅のご尽力には本当に頭が下がりました。
日経中国版では「西日本豪雨5年 復興の先へ」との3回連載がありましたが、
〜日経中国版7月8日「西日本豪雨5年、被災500社の9割再開 真備の魅力発信へ ㊦」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC26A300W3A620C2000000/
真備町を中心に金融面で地元事業者(小規模零細です)を支え続けた吉備信用金庫の名前が事業者サイドの黒子のようにサラリと出たにすぎなかったのは残念です。
〜自動車部品製造の川上鉄工所(岡山県総社市)など近隣3社と吉備信用金庫(同)は21年から、BCP専門家の磯打千雅子・香川大学特命准教授らを交えて意見交換会を重ねる。(ここだけです、連載記事上より)
ある大手メディアの有力幹部から聞いたことがあります。
「地方支局に行ったら、金融関係は地元トップ地銀とパイプを作っておけば良いと思っていた」
だからでしょうか、ゼロゼロ融資の過剰債務の問題も地元トップ地銀のコメントを拾って発信するような的外れ報道が多いのです。
昨日の NHK時事公論Web版からも明らかなように、ゼロゼロ融資で最大の与信を抱えた信用保証協会が担い手であり、彼らの活動こそが発信されるべきです。
トップバンクへの取材のみで良しとするのは、マンパワーの問題があるとはいえ、違和感があります。
そんなの地元紙の仕事だよ、と言われれば、それまでですが。