今月で、脳梗塞で倒れて10年になります。
左半身不随となりましたが、記憶や言語の機能がやられなかったので、この間、社会と接点を持ちながら生きていくことができました。
本当に幸運だったと思います。
半年近く入院しましたが、そのとき見舞いに来てくれた仲間たちが、
「これからは全国を歩き回ることはできなくなるけど、我々が全国の地域金融の話をどんどんフィードバックするから。」
と言ってくれたのが、大きな励みになっています。
この10年間、ありがたいことに金融庁を始め、中央官庁の地域金融や中小企業金融に関連する会合に参加する機会をいただきました。還暦を過ぎて新たな勉強ができたことは望外の喜びです。
全国各地の情報を入れてくださる方々のネットワークはこの10年で飛躍的に広がり、ワタシの地域ネタ袋は1人で歩き回っていた時よりも、はるかに充実しています。ありがたいことです。
地域金融、中小企業金融、その先にいる中小小規模事業者さんや地域の人々のために孤軍奮闘している人たちを、微力ながら助太刀していくことが嬉しいです。
反面、恵まれたポジションにいることに安住し、本来やらねばならぬことに背を向けるレイジーな人たちには、厳しく叱咤激励して参ります。
しっかりせんか。
コメント
私は眼の前の戦闘(企業支援や再生)ばかりをやってますから、知らないうちに「勝てばいい」「勝ったあとは知らない」という感覚になりがちです。
しかし多胡さんの俯瞰的な視座のお陰で舵取りを間違えずにここまでやってこれております。
企業支援や再生は、一時的にであれ、実戦部隊(企業の舵取り)を掌握することもありますので、関東軍のように独断専行してしまえ。という誘惑にかられるのですが、これからも多胡さんの発進を心にとめて気をつけていきたいと思います。
地域で実直に活躍されている方々を見つけ、お話をうかがって参りました。ただ最初、右も左も分からず、どういうポイントを見落としてはいけないのか、どういう構造問題があるのか、歴史を解説しながらのアドバイスは、間違いなく道標となりました。ネットワークもいろんか形で、どんどん広がっています。恐らく、多胡さんが感謝されている同等以上の感謝をみなさん感じておられます。引き続き、忖度なき論考、よろしくお願い申し上げます!
もう10年になりますか…初台にうかがった日の貴兄の姿が瞼に浮かびます。
厳しいリハビリを耐え抜いた精神力に心からの敬意を表しますm(_ _)m
1986年大寒の時季に初めてお目にかかって以来、動じることのない貴兄の真摯な姿勢に習い精進いたしたく存じますので、引き続きよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
全国に拡大するネットワークの仲間たちも、多胡さんにめっちゃ感謝していると思います。
一方的ではなく、しっかりとした情報を基に、平時も有事も的確に状況を俯瞰し「地域金融のあるべき姿」を発信し続ける姿に、心より敬服いたします。
引き続き拡大するネットワークの中心で、我々の先にいるお客様や孤軍奮闘する同志たちに発信し続けてください。