旅芸人ブログで、甲斐虎こと有野文明さん(もと山梨県信用保証協会)のことを書くとアクセス件数が急増します。
最近、AIによって金融機関や信用保証協会の多くの業務は代わられるだろうと発信していますが、
逆に、
金融面・事業面から中小小規模事業を支援する機関のうち、AIに対する参入障壁が高いのは、
「よろず支援拠点」と「商工会」の指導員の仕事だと思っています。
有野さんは現在その両方の仕事をしています。
AIの対極が甲斐虎ということですね。
さて、
有野さんの話をうかがうと、信用保証協会在籍時の仕事の大半は、「保証協会の活動を地域の事業者や地域住民の人たちに正しく知ってもらうことだった」と感じます。
橋本卓典さんの「捨てられる銀行(4)」には、有野さんが出てきます。
信用保証協会のことを“怖い存在”と思っていた星野書店(甲府市)の須藤紀子さんが、有野さんと知り合ったことで認識を改め、信用保証協会の力添えにより再チャレンジする姿が描かれています。
しかしながら、
悲しいほどに、信用保証協会の活動は知られていないとしか思えません。
ゼロゼロ融資に関する過剰債務問題の取材を、全額保証で他人事となっている金融機関に対して行うピントハズレのメディア報道をしばしば見るのですが、
これは信用保証協会の発信不足(意図的かどうかはわかりませんが)に起因するところ大と思っています。
このところ旅芸人ブログでは“信用保証協会の情報発信”に関する問題提起をしていますが、これに対しある信用保証協会の幹部の方からメッセージが入りました。
本質をとらえた的確な内容なのでキモの箇所を掲載します。(わずかに表現を変えています)
「地元新聞には毎月の承諾額、残高、代弁額などが多い少ないなどの記事の発信だけ、あとは創業関連やアワードなどの単発的イベント記事、トップの定期的なインタビューぐらいでしょうか。果たしてこれらが事業者に向けたメッセージなのだろうか、実際には違うところ(県などの行政や金融機関など)を向いて発信しているのではないか。」
事業者に対してのメッセージが圧倒的に不足していることが一目瞭然ですね。
保証料を支払っているのは事業者なのに。