ある信用保証協会の話です。
この信用保証協会、地域トップバンク“以外”の地元金融機関が地元事業者のために企画したセミナー等には、招待されても出席しません。
地域事業者の支援目的ということで、よろず支援拠点や商工会の経営指導員たちも駆けつけて、総力戦連携で盛り上げているのに、知らぬ存ぜぬ。
漏れ聞こえてくるのは、この信用保証協会が出席しないのは「トップ地銀への忖度」だとか。
驚きましたね。
実をいうと、
ワタシはガリバーといわれる2つのトップ地銀の社外取を、それぞれ13年・15年務めましたが、
これらのトップ地銀が、県内の他金融機関の主催するセミナー/イベントに信用保証協会が出席することに反対して圧力をかけるような話は聞いたことはありません。
たまたまそういう人間がいたとしても、地域のトップバンクという組織自体はそんな狭量じゃありません。
結局、この信用保証協会の「ひとり相撲」ですね。
事業者のための公的機関であり、保証料を事業者からもらっているという、
当たり前の思考回路がないことが問題です。
呆れます。
そんな経営陣で良いのか?
そもそも、信用保証協会のガバナンスはどうなっているのか。
周知の通り、金融機関のガバナンスはこの数年で大きく改善されました。
それに対し、
地域金融機関以上に、小規模事業者への金融で重要な役割を担う信用保証協会のガバナンス(理事会のメンバー構成、理事会の運営など)は、果たして機能しているのか?
問題提起するとともに、今後の議論に注目したいと思います。