信用保証協会のガバナンスについて、関係者の皆さんからいろいろと話を聞いていますと、
メディアが着目する「トップの天下り問題」以上にメスを入れねばならないところがあると思います。
信用保証協会のトップは公募となっていますが、都道府県の上級幹部の指定席にしか見えません。例外は一握りです。
このことをけしからんと大手新聞などが取り上げたことがあります。
「なんちゃって公募」ではないかと突っ込みたいのは分かりますが、
天下りの良し悪しではなく、ヒト次第だというのは外から見ていてもよく分かります。
それ以前に、
プロパー役職員の意識改革、そこにつながるガバナンスが大事だと思っています。
失礼ながら、信用保証協会のプロパーの役員の中には、問題を起こさずに定年を迎えればとの価値観の人たちが多いように感じます。
もちろん例外はあります。
長期的視点で、事業者のため、職員のための組織変革の布石をどんどん打っている、賞賛に値するプロパー経営陣もいます。
ですが、少数派。さらに、そういう経営スタンスを確実に引き継いでいけるようなサクセッションの仕組みもありません。
いまのように舵取りが非常に難しいときに、時代に追いつき先取りするような変革にチャレンジせず、波風を立てずにひたすら定年を待つような人間に経営を任せていいのか。
ガバナンスの観点から、最初に問題提起したいのはここです。
コメント
いつも拝見しています。信用保証協会をクローズアップしてくださりありがとうございます。信用保証協会は課せられた任務や社会的責任の大きさの割に従業員数が少なく、色々なものに縛られて経営支援への動機が湧きずらい状況に追い込まれています。天下りが悪いとはいいませんが、役員は「ごほうび席」ではないことを、知っていただきたいと思っています人事を掌握されてしまうと何も言えなくなるのは金融機関も同じかと思います。