~昨日、某所で聞いた話は、信用保証協会が経営支援業務にそっぽを向き(→札付きのレイジー協会です)、従来からのメインバンクである信用金庫は保全に躍起になっており、見るにみかねた政府系金融機関が資金繰り支援に入るというものでした。こういう地域の財務事務所にはしっかりみてもらいたいもの。金融行政方針2023の地域金融の項に書かれているのは、地域金融機関の「事業支援の強化」と「経営力を問う」なのですから。
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上記は、23日のブログ「価値ある信用組合主導(続)~信用保証協会が全面バックアップ」で紹介したオソマツな事例ですが、
「どこの地域?」との質問が結構ありました。
悪い事例は実名は出しませんが、この地域は、小規模事業者にとって全国でも最悪の【地獄】というのがワタシの評価です。
小規模事業者の主たる取引金融機関である信用金庫、信用組合が揃いも揃って、保全ありきの自己中心。財務内容が芳しくないからでしょうが、いくらなんでも酷すぎます。
信用保証協会は昭和のまま。地銀の下請けの作業集団であることに何の疑問ももたず惰眠を貪っています。経営支援など微塵もない。
商工会やよろず支援拠点などの支援組織もパッとせず、全国平均以下。
厳しい環境下、小規模事業者は四面楚歌状態です。
ブログの例では、見るに見かねた政府系金融機関が動いて、何とかことなきを得ましたが、こういう事態は再発すること必定、件数が増えてくれば政府系の対応にも限界があります。
コロナ禍で打撃を受けたのは小規模事業者ですが、協同組織金融機関と信用保証協会が機能していない地域での小規模事業者への経営支援をどうするか、
地域のメディアはこの危機的状況を正しく報道し、地域の人たち(地域の政官も含む)に事の深刻さをしっかりと理解させないと大変なことになります。