🚩地域金融機関トップ、100点と50点の差

金融機関が経済合理性という“ものさし”で測れないとの理由で距離を置く地域の社会課題に対し、

金融の視点で果敢に立ち向かっている、そういうXさんと先週会いました。

Xさんはもと地銀マンですが、この20年余りソーシャルビジネスの支援に携わっているパイオニアのひとりです。

Xさんとの話では、総論にとどまらず、個別の地域や個別の地域金融機関の経営まで広がりましたが、

多くの地域金融機関トップと会っている彼の“見立て”と、旅芸人のいささか陳腐化したそれとが驚くほど合致していると感じました。

「あなたの列挙した経営者は、地域金融機関のやらねばならぬことをよく理解されている素晴らしい人たちだけど、100点の人と50点の人に分かれますよね」

と旅芸人。

「我が意を得たり発言」やメディアでのインタビュー記事に接し、トップの姿勢に感銘を受けた地域金融機関のなかには、その後に現場の実態を見聞きして“興醒め”とのケースは多いです。

これだと50点です。

経営の思いを表面ヅラではなくその本質を現場に正しく伝え、組織的継続的な行動として展開することは容易ではありません。

それどころか、これが一番難しいのです。

20年以上経っても、多くの地域金融機関において、リレバンがなんちゃってのままというのも然り。

昨日のブログ「岡山ダイアローグ」に、同セッションのスピーカー橋本卓典さんからコメントが入りました。ご高覧ください。 「他...
TOTOもと社長、木瀬照雄さんの私の履歴書、最終回を読みました。 「現場」と「正しい」の2つの言葉の出ない日のない連載でした...

トップの発言と現場の行動とのギャップが大きい地域金融機関のなんとも多いことか。

十数年あまり、この認識が変わることはありません。

コメント

  1. X より:

    先日はお時間いただき、ありがとうございました。100点の経営者が100点であり続けるために、多胡さんが尽力されてきたことを実感する、あっという間の2時間半でした!

    100点が難しいからこそ、まずは100点の経営者のみなさんとのコミュニティを育みつつ、100点を「本気で」志す50点の経営者をサポートする力もつけていきたいと思いました。今後ともご指導いただけますと幸いです!