この四半世紀で地域金融機関は大きく変わりました。
不良債権処理の時代から、森長官以降の改革プログラムで新しい地域金融の大きな枠組みが再構築されました。
変革についてこれない地域金融機関も少なからずあることは情けないのですが、
きちんとした枠組みができあがり、顧客本位という旗印が明確になり、金融機関のあるべき組織の姿が示され、そこに向かっての経営力が問われる時代になったことは、率直にすごいことだと思っています。行政というのはここまでやるんだなと。
ところが同じ中小企業金融、地域金融の重要な役割を担いながら、四半世紀にわたり惰眠を貪っている機関があることを、数年前に発見し、愕然としました。
そんな古い組織のなかで、事業者と向かい合い、必死になって変わろうとしている人たちと接点を持つことになり、そのことを知ったのです。
信用保証協会です。
コロナ禍でその存在感と求められるものは驚くほど大きくなりましたが、旧態依然のままの組織が多数派です。
一部を除けば経営陣に問題ある保証協会は多いし、
中央組織(連合会)は一部を除けばルーティン業務に埋没し、業界の将来ビジョンを考えているとは思えない組織だし、
信用保証協会の経営支援業務が国策の核となったにもかかわらず、経済産業局(主務官庁の前線)にも本気度が感じられないところもあります↓
そもそも事業者にその役割(とくに経営支援業務)を知ってもらわねばならない局面なのに、黒子に徹する姿勢のためか、世間の認知度は低く、メディアの注目度も高くありません。
信用保証協会の改革派の皆さんの刺激を受け、ワタシはこの一年、信用保証協会の変革の一助となるべく、ブログで発信し続けました。
信用保証協会の専門チャンネルとの声もありましたが、それで良かったと思っています。
改革派の皆さんのチカラで岩盤が大きく動き出した一年でしたが、来年はその流れをさらに加速していきたいものです。
事業者さんのためにも待ったなしです。
微力ながら助太刀させてもらいます。