家電大手のヤマダホールディングスの銀行への進出については、旅芸人ブログで何度も取り上げていますが、
それを可能にしたもの、「エンベデッドファイナンス(組み込み型金融)」の拡大に関する、分かりやすい記事が本日の日経電子版にありました。
~「異業種×金融」つなぐ プラグ役2強が上場 フィナテキストは22日、住信SBIも申請
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB177DN0X11C21A2000000/
~クラウドを通して金融機能やシステムを黒子役として提供する「プラグ」役が相次いで上場する。異業種が金融サービスを始めるニーズが増えており、伝統的な金融機関が抱える古くて重い金融システムでは対応できなくなっているためだ。(中略) クラウドで金融基幹システムを提供するフィナテキストホールディングスが22日、東証マザーズに上場する。銀行機能を外部の事業会社に提供する「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)」を手掛ける住信SBIネット銀行も10月に上場を申請した。(記事より)
~プラグの橋渡しを利用することで異業種も金融に参入しやすくなる。家電大手ヤマダホールディングスは21年に「ヤマダNEOBANK」を創設。これを実現したのも住信SBIネット銀行のBaaS機能だ。インターネット専業でフルバンキング機能を提供する住信SBIネット銀がその機能を外販する。(記事より)
プラグを活用して個人顧客と取引のあるさまざまな業態がオンライン上での新たな「窓口」となって顧客接点を広げていけば、地域金融機関の従来型の個人取引には大打撃となることは容易に想像できます。
来年の年末には、個人金融の世界は全く異なった様相を呈するのではないか、参入障壁の低いプロダクトアウトのトランザクションバンキングに未来はありません。