昨日の日経新聞の日曜版 NIKKEI The STYLE 、檀ふみさんのエッセイ「大山を見る」を読みました。
「夜明けとともに、ふもとの景色がパノラマのように眼下に広がると、そこに自分のいる大山がはっきりと影を映していた。影はまるで『地引網のように手繰られて来た』」(原文)
志賀直哉の「暗夜行路」の最後の名場面を再現しています。
ワタシも高校生の時に読んだのですが、檀さんの要約した「夜明けの大山からの描写」のあまりの見事さに驚愕した1人です。
大山 (だいせん、あえてふりがなをつけます) は、中国地方の最高峰であり、米子市サイドからの姿は伯耆“富士”そのものです。
東京では、“大山地鶏”を神奈川県のブランドだと思って居酒屋に入る人が多いと聞きますが、丹沢の大山 (おおやま) からだと、相模野をキャンバスに山影を手繰ることはできません。
夕暮れの時に山影が相模野を徐々に覆っていくさまを見ることはできるでしょうが。
コメント
アハハ
アッシも その口でした。どの口かというとオオヤマ鶏の方。
昔、駅前のスーパーでその名を見てから数年間はそう思ってました。何しろ当地では大山といえば神奈川県しか浮かびませんから。
買ったこともありまっせ、、、味はどうだったかなあ。大山とは書いてありましたが、それ以降は何とあったか。大山鶏と大山どりは違うらしいし。
伯耆大山は米子方向からの姿は富士山みたいです。
米子空港から中海の北辺沿いに松江市街に向かう時に見える、湖越しのお姿は絶景だと思います。
ところが美作サイドから見る北壁は険しいし、同じ鳥取県でも倉吉方面からの姿はイマイチです。
小学校の時に林間学校かなんかで、大山の中腹の宿坊に泊まり、朝方に米子方面を眺めたら、暗夜行路と同じ絵柄でしたよ。ただ、それが影を手繰り寄せるという表現にはつながりません。凡人です。
大山地鶏は関西や山陽では非常にブランド力があり、丹沢のトリだと思う人はいないと思います。
関東向けには、あえて、ふりがなをつけるように産地に助言しておいてください。
上記の「夕暮れの時に山影が相模野を徐々に覆っていくさま」にピッタリの写真!
が閃いたのですが、しばらく探したもののついに見つかりませんでした。
丹沢ヤビツ峠の上空から大山を撮ったもので、大山の向こうに厚木、相模川方向に「影大山」が出てたんだがなあ。
見つかったら提供しますので、今度は大山豆腐の記事にでも…
影大山が相模野に覆い被さる写真、是非見たいものです。
期待しています。