先週の日経土曜版「雪の鉄路ベストテン」の第5位は、越後と会津を結ぶ只見線でした。
只見線は旅芸人ブログ、乗り鉄紀行でも取り上げていますが、ワタシが初めてこの線を訪れたのは50年以上も前になります。
小型SL・C11の牽引する客車列車から窓越しに見た一面の雪景色が思い出されます。
ところで、
司馬遼太郎さんの長編小説「峠」の主人公、幕末の長岡藩家老・河井継之助の終焉の地は、只見線の沿線(会津塩沢駅付近)にあります。
八里の道が、急峻なため八十里にも感じられたことから名付けられた難所、八十里越。
この峠を越えて会津に足を踏み入れたところで継之助は亡くなりました。
「八十里 こしぬけ武士の 越す峠」
継之助も辞世の句ですが、
日経電子版2021年11月25日の記事「八十里越を再び結べ 観光・医療、トンネルの先に期待」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC142990U1A111C2000000/
にある通り、
2026年に新道が開通します。
〜12世紀の高倉宮以仁王の八十里越え伝説や、16世紀には長尾景虎(のちの上杉謙信)が諸国漫遊後に栃尾に帰る際に通ったとされる八十里越。越後と南会津をつなぐ交通の要衝だった。深い山に閉ざされてきたが、再び結ばれる。(同記事より)
昨年放映予定だった松竹映画「峠」は目下延期になっていますが、公開日の決定をクビを長くして待っています。